天童木工 ロングライフデザイン賞受賞 座椅子

旅館や飲食店をはじめ、一般住居など和の空間を中心に多くの場所で見られる、成形合板による座イスの元祖。
北欧で学び、機能的かつ美しい家具づくりに大きな影響を受けたデザイナーの一人藤森健次氏によって1963年にデザインされました。北欧の家具作りの手法がこの座イスのデザインにも存分に生かされており、一枚の成形合板を三次元曲面で加工しただけのシンプルな形状ですが様々な機能を有しています。
座面の穴は座布団が畳との摩擦で滑りにくくする目的のために開けられています。同時に軽量化や反り防止の役割も果たします。1.7kgと軽く、積み重ねることができ、収納に便利なことも特長のひとつです。

強さと美しさ、そして軽さを兼ね備えた成形合板の家具

天童木工が得意とする成形合板は、単板と呼ばれる1mmほどの薄い木の板を重ねて型に入れ、加圧・加熱して成形する技術です。その特徴として、まず「強さ」が挙げられます。薄い単板が重ね
られた成形合板は、衝撃を吸収する“しなやかな強さ”を備えています。より高い強度が要求される箇所には、単板に木片を挟み込んでひとつの形状に成形する「コマ入れ成形」を用います。こうして丈夫な家具が生まれます。　「美しさ」もまた、大きな特徴です。薄くても強度を保てる成形合板は、無垢材では出せない美しいカーブやフォルムを可能にしました。「バタフライスツール（S-0521）」の豊かな曲面は、「3次元プレス成形」という高度な技術によって実現した、成形合板ならではの「美しさ」の典型例です。
「軽さ」も忘れてはなりません。強度を保ちつつ軽くするには高い技術力が必要ですが、成形合板は合板自体が強く、使う材料が少なくて済むため軽く作れるのです。

材質
[KY-KB・KY-NT]本体：ケヤキ板目 ／ [KR-KB]本体：ケヤキ杢目
[MP-NT]本体：メープル杢目 ／ [SG-NT]本体：スギ柾目圧密材

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